摩擦圧接

摩擦圧接
異形鉄筋の先端に、用途に応じた規格プレートを摩擦圧接によって高精度に接合しています。接合は自動化された摩擦圧接機によって行われるため、品質のばらつきが少なく、安定した強度と信頼性を確保しています。
このプレ加工により、現場での溶接や加工工程を省くことができ、作業時間の短縮や施工効率の向上につながります。安全性と生産性の両立を実現する、現場にやさしい製品です。


摩擦圧接の特長
● 異種金属の接合が可能
摩擦圧接は、鉄・アルミ・銅・ステンレスなど、異なる金属同士の接合にも対応可能です。従来のアーク溶接やTIG溶接では難しい異種材接合を実現し、部品の軽量化や多機能化にも貢献します。
● 高い強度と信頼性
接合部は母材に近い組織を保ち、引張強度や靱性に優れた接合が可能です。特に軸方向に対して強度が求められる部品や、長期使用が前提の構造部材に適しています。
また、内部欠陥(気孔・割れ・ブローホールなど)が発生しにくいため、品質面でも高い信頼性を確保できます。
● 熱の影響が少ない
母材全体を高温にする必要がないため、熱影響部(HAZ)が小さく、材料の性質が変化しにくいのも利点です。これにより、加工後の寸法精度や機械的特性のばらつきが抑えられます。
● 高い生産効率
加圧・加熱・接合が数秒〜十数秒で完了するため、大量生産にも適した接合技術です。自動化にも向いており、部品加工ラインの効率化にも貢献します。
● 環境と安全への配慮
火気・ガスを使用せず、煙や有害ガスが発生しにくいため、作業環境の安全性が高く、環境にやさしいという特徴があります。


【適用例】
橋梁(底版・柱)ボックスカルバート(底版・壁・頂版)